日本語の

不思議な言い回しのホントの意味

2)人差し指

2)ひとさしゆび(人差し指)
 
 「ひとさしゆび」は今更説明することはないと思うけれど、親指に隣している指のことだ。
 「そんなことみんな知ってる」 だよね? 
 
 だがまてよ、「ひとさまを指でさすものじゃありません」と小さい時から教わっている。
「たいそう失礼なのだよ」とも言われている。これはヨーロッパでは特に厳しく言われているようだ。じゃ、な
「人差し指」なんていうのだろ。
 それはね、あて字として「人」を用いているが、元の意味を考えないであてた漢字が適切じゃなかった、
その漢字を前提にした誤解なのだよ。「えっ?じゃ何のことなのだ?」でしょ?
 
答えは簡単、しかしその答には非常に多岐にわたる説明が必要だ。
まず答えをいうと、簡単、簡単、君たちがいつもやっていることを思い出してほしい。
すなわち、日本では、「ひとつ」を示す時に人差し指を天に向けて「ひとつ!」というでしょ。
「ふたつ」は「人差し指」と「中指」をV字型にして空に向け示すでしょ。
「いつつ」では全部の指を開き、「ぱー」の形で示します。
日本では数を示す時には手の平を相手に向け、手の甲は自分に向けて、指を上に向けて、示す。
そうでしょ?普通は、右手の指を使う
 
数を数える時には、手のひらを「パー」の形、つまり指は全部開いておいて、親指から小指へと
指を曲げてゆくよね。この動作は「数をゑる」ということにつながる。この場合は、左手の指を使う。
 
日本では数を示すことと、「数を得ることはきちんと分けられているんだよ。
 
 「そんなことみんな知ってる」でしょ?そ、日本語は現在でもむかしのまんま。 
「答え、答え!」 
 も、説明はいらないと思うが、「人差し指」は「数のひとつを示す指」のことなのだよ。
どうしても漢字で表記したいなら「一差指」。
つぃでだけど、この「差す」も不適切当て字でね、「ほんとは示す、教える意味」なのだから「俊す」がいい。
つまり、漢字で書くなら、「一俊指」かな?
 
 
日本の古来の勘定語(数詞)は、「ひ」、「ふ」、「み」、「よ」、「いつ」、「むふ」・・・だったよね。なぜその
ように唱えるのか、まだ完全には分かっていません。(勘定語については、別項でおいおい取り上げま
す。
 参考に「いち」、「に」、「さん」、「し」、「ご」・・というのは漢語です。え!?「いー」、「りゃん」、「さん」
、「すー」・・じゃなかったのか?  これもその際に取り上げましょう。
 するてーと、「七五三のお祝い」ってのは日本古来のお祭りじゃない。中国方式なんだな?
 
 残された疑問は、「なぜ人差し指を天に向けるのか?」でしょ?うーん、いい質問だ。
これも、日本の古来の勘定語の項でとりあげます。ここでは簡単に結論だけをいいます。
 
 一つを示す数詞は上述のように「ひ、ふ、み、よ・・・」の「」です。
実は、この「」は「お<を>(日、太陽)」を意味します。自然界には多くのものが存在しますが、
太陽だけは一つしかありません。絶対唯一のものです。
日本人は「ひとつを示す時に太陽を指差し示し一つと唱えたのでしょう。
それで、人差し指を天に向けて指すのです。きわめて厳格な表現なのです。
 参考に、「を」は「上のほうにある火」のことです。これも別項でおいおい説明しましょう。
 
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