日本語の

          不思議な言い回しのホント意味

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104)ほだぎ(榾木)
あまり聞かない言葉でしょ?(ご存知でしたら、ごめんなさい)
ほだぎっていうのは、シイタケなんぞ、キノコ類を栽培するときに、菌を植え付けて発芽、生育させ
る、ま、いわば土台の木です。現代では、山から切り出してきた椎の木やら、楢の木にドリルなんぞで
穴をあけ、菌をまぶした杭を打ち込んで、いわば種付けするんですが、その木を「ほだぎ(榾木)」と
呼ぶんです。その呼び方の由来の解説はあまり見かけません。
でも、語彙要素抽出合成法で分析すると面白い答えが出てくるんです。その紹介。
「ほ」は「穂」で「ほ(火)」の擬態表現に由来する言葉。人間の顔も「かほ」。
「だ」は「場所」を意味します。「た」から派生した擬態表現です。
「だく(抱く)」は「ある場所に置くことを意味します。
「ぎ」は「木」と考えてよいでしょう。
ですが、変異、変質、変位をもたらすことを意味する「・・く」の強調語彙「・・ぐ」とも
考えられます。この場合は、全体の意味あらすると、こちらのようです、
あわせて、
「ほだぎ」は「穂を置くところ」となります。
面白いのは、キノコが発生した時は「芽」とは言わず「ほ(穂)」ということです。
わかります?「め(芽)」というのは鼻を中心に左右に眼を配置した形態を模した擬態語だということです。
双葉と真ん中の鼻に相当する茎全体を模しているんです。双葉の場合にしか使えません。
キノコの発祥した時の様は穂が出た様です。
榾木は一本で1000円ぐらいしますが、店頭では時々穂が出始めたのが付いたのを置いてます。
芽ではありませんよ。一度見てください。
どうです?原日本人はよく観察して言葉を生んでいるんです。科学者です。
 
以上
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