日本語の

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114)まつ(松)
そろそろお正月の準備ですねー。
今じゃあまりはやらないけど、大掃除をしたり、餅つきをしたり、お節料理をしたり、ちょっと、
慌ただしいですねー。でも、なんか楽しいもんで、あまり文句を言う人はいませんねー。
絞めは松飾です。これが済むと、お正月はすぐそこと言う事になります。
で、木の名前の由来はあまり解説されていませんが、家を作ったり、燃料にしたり、食器(重箱、お椀)
やお箸(漆塗り、割りばし)などなど日本は世界に稀なる木器文明を引き継いでいます
ねー。
ところで、「まつ(松)」ってのは、なんで松なんでしょう。これがこの項のポイントです。
語彙要素の視点から言うと
「ま」
人間の「まなこ」が原点で、その由来は、赤子が親に抱っこされながら、好奇心のあまり、
 親の目を触りたくて手を伸ばし、指で触ろうとします。その時、甘え声で「まー」と声を出し
ます。皆さんも注意深く観察してみてください。自分の子供か、最低でも孫を抱いて観察する、
それも、一度だけの行為と思って観察する必要があります。そこから「目」のことを「ま」
と呼ぶようになったと考えられます。
赤子が「まー」と言うときは、相手に対して信愛、愛情を表現する場合のようです。
自分の母親は「まー」です。これは世界中で共通の表現です。ヨーロッパ語族で「ママ」、
漢語で「も(母)」です。日本語でも「(い)も」。いずれも赤子の発声によると思われます。
人間の「め」は人間生活にとって極めて重要な機能を持っております。それ故にその機能
  を擬性的に表現した言葉が多数生まれていますし、その形態を擬態的に表現した言葉も数え
  きれないくらい派生しています。あまりにも広範員の言葉を生んでいるので、ここでは結論
  を申し上げます。が、初めてのケイスですが、語彙要素「ま」の解説を添付しますので、気
  が向かれたら、ご一読ください。
 結論は「ま(目)」の擬態語で「ま」は球形ないしは丸い形を意味します。円形も意味し
ます。
 
「つ」は何を意味するのでしょうか。これについてもたびたび紹介してますが、「つなぐ」に
あるように、連接ないしは連接状にあることを意味しています。少しだけ紹介しましょう。
 「つま(妻)」:一緒する女
「つな(綱)」:つなぐもの
「つたわる(伝わる)」
「つしま(対馬)」:一対の構成の島。
「つがる(津軽)」:「つぐ+ばしょ」、北海道への渡しの場所。
 
ということで、「まつ(松)」は語彙要素の成り立ちから言うと、「丸くつながる」ということ
になるのですが、どうでしょう。
門松を立ててあるのを見たのではなかなかそうは見えません。が、門松の天辺の方から見ると、
松葉がその枝の軸の中心に向かって、枝につながり、同心円状に松葉が広がっています。
「丸く繋がっている」ことがよくわかります。
それで解説はおしまい。なんですが、原日本人ってのは、すごい観察家だったんだなーと
感銘を受けるわけです。方言がないと言う事は、みんなそう思ってたと言う事。
 
以上
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