日本語の

                不思議な言い回しのホントの意味

 

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12)へびのかまくび(蛇の鎌首)
  
  「へびの か」というのは「へびがかまくびをもたげる」という表現でよく耳にするよね。
蛇は通常地面の上を平たくなって、蛇行しながら移動するよね。、よく見かける青大将などが好物のアマ
ガエルを捉えようとする時、頭と体の先の部分を持ち上げて狙いを定める。この様子を、「蛇が鎌首
をもたげる」というのだよ、と教わっていると思うけど、どうかね?
マムシなぞは、人間に追い詰められた時、体の頭よりの部分を垂直にのばし、頭の部分は水平にし、
こちらを覗う。といっても、こんな例のは、聞いた話で、見たことはありません。
 それで、蛇が、体の頭よりの部分を垂直にを持ち上げ、頭を水平にしたときの様子が「鎌」の形に似て
いるので、「か(鎌首)」というんじゃよ、と説明されているでしょ?
 水平にした頭の部分が「鎌の刃」、一方、垂直にした体の部分が「取っ手(柄)」に例えた表現とされて
いるよね?  「少しもおかしくはない」と私もずっとそう思ってきたんだけど、
ある日、「え!?」、「こりゃおかしいぞ」と気になりだしたんだ。
  11)の「締まらない話」の実例になりそうですけど、皆さんのヒントを期待してます。
 
 「じゃ、おかしい点はなんだっていうんだ!?」 
 一つ目:蛇は大昔から日本には居た。縄文式時代は地球は今よりずっと暖かかった。したがって、
     日本中、蛇のいなかったところはないと考えてよいでしょう。「へび」というのも日本語です。
     つぃでながら、「はぶ」も同じで、動きを説明する言葉「はう<はふ>」から来た名前だ。
一方「ま(鎌)」というのが、先ほど説明した、現代人が知っている形のものだとすると、
     「刃」の部分は、「鎌」の字も示すように、鉄もしくは金属製であると考えるのが常識的だ。
      日本は、鉄のことを、かっては「くろがね(黒金)」と言った様に、砂鉄(黒色)を原料と
     した、高純度の鉄を作る技術を古くから持っていたと考えられる。どこかの項で説明した
            と思うけど、鹿島神宮の宝物館に収容されている長刀は、記録では8世紀の中ごろの作とされて
            いるんだが、刀身は2.6mもの長さがあり、鍛造圧接という工法によりつないで作ってある。
           素晴らしい刀だ。当時としては世界最先端技術製品だろう。発掘埋蔵品ではさらに古いものがある。
             だけれどだ、鎌の形態の鉄器は、発掘されたとの話は聞かないねー。「鎌」はずっと後世のものと
    思われる。
     「じゃ、ここがおかしいと思った点はなにか」というと、も、気がついたと思うけど、
     「がなかったころはこの蛇のしぐさは何と呼んだのか」という疑問だ。
     蛇は、昔から、とぐろを巻き、鎌首を持ち上げていたはずだ。その蛇とは、日本人はずーっと付き
     合って生きてきた。とすると、
     「かまくびという表現は、なぞ生まれるずーっと以前からの呼び方だった
     と思わねばならない。でしょ?ほかの言い方のこってる?
      付け加えるとね、「か」の「か」と「鎌」の「ま」のアクセントも異なる。
 
二つ目: これは表現の仕方なのかもしれないけど、おかしいと思ったことなので素直に伝えよう。
     「くび」ってのは「くびれている」から「くび」と云うんじゃなかったかい?
     青大将の首なんぞくびれているというほどじゃなく、「他より細めていどだよ。
     
三つ目: これは「かという呼び方の他の例だが、からだのなかの同じ部位を「か」という。
     もったいぶった言い方をしたけど、魚屋さんに行くと「ぶりのカ」とか「マグロのカ
とか売ってる。ここのところの肉は脂が載ってて、炭火でじゅーじゅーやりながら焼くと
滅法うまくて、酒もうまくなる。どうでもいいか。
 ここでいう魚の「か」は、「頭」の部分と「からだの本体」との中間部のことだよね。
もちろんくびれてないから、「か」なぞとは言わない。でも「カ」。
 
      魚のこの部分を「カ」といういわれもわからない。「広辞苑」にも記述はない。
     
    「締まらない話」だが、今のところいわれはわからない。
    「ま(鎌)」は、その刃の部分の形が丸みを帯びているからなのか。
    「カ」は魚の体の丸みを帯びたところから来たのか。
 
 
 
 
    これはというヒントがあったらメイルしてください。
 
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