日本語の

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122)「ん」と「ううん」

 ん」というのは話し相手の言う事に賛意ないし同意を示す時に用いますね。

「このおかしほしい?」と言うと、子供は喜んで、頭を前に傾け、振りながら「ん」と答えま

す。英語では「ん」の代わりに「や(yah)」と言いますが頭の振り方は同じです。

 一方で、「ううん」と言うのは相手の言う事に対し否定的な見解を示す時に用います。

英語では「のう(no)」と言いますが、やはり首は左右に振り、日本人と同じです。

 この所作と意向の表明、示し方はどうやら世界中で共通のようですが、異なる情報をお持ちの

方はご連絡ください。

 それはそれとして、なぜ、そのような言葉が生まれてきたのでしょうか。実はサンプル数が少

ないので、十分集めてからと思っていたのですが、残念ながら、私の体力と年齢の限界を超えて

いると思うので、ここでは仮説として紹介します。

 皆さん、「ん」と言いながら頭を縦に振ってみてください。多少勢いよく。耳の中、後頭部

のあたりで「ん、ん」とか「ゅんゅん」と音を感じるでしょ? 

この擬音表現語が「ん」になったと考えられるのです。

 じゃあ、英語の「や(yah)」は? そうですね、さっき、首を縦に振った時「やっ、やっ」と

も聞こえましたでしょ?  同じ擬音表現でも、人種間の骨格や聴覚の差異で多少異なった表現に

なることがあるのです。

 一方、「ううん」と言う表現。首を左右に振るときに「ううん」とか「ふんふん」とか

「きゅんきゅん」とか聞こえるでしょ? これも動作に伴い、耳に感ずる音なのだとわかるので

す。英語での「no、no!」と言う表現も同じ擬音語表現と考えられます。

 

ですが、なぜ人間は肯定的な意思表示には縦に首を振り、否定的な意思表示には左右に首を振る

ようにするんですかネ。今後の研究課題でしょう。

 

以上

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