日本語の

                不思議な言い回しのホントの意味

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16)お日様
  おひさま(お日様)ってのは、いわゆる太陽の事だよね?
何にも不思議なことはない。でも、でも、うーん?
「お」ってのは、「尊敬した時に付ける言葉(接頭語)」と教わったけど、この「お」を
つけないと「ひさま」ってなっちゃう。「ひさま」なんて言葉あるんだろうか?
使わないねー。とすると、この「お」ってのは省略できないんじゃないだろうか。
そ、そうなんだ。この例のように頭に「お」を付けた言葉で、その「お」を省略できな
い(した場合意味が分からなくなる)言葉が多数あることがわかる。
これを「“お”を省略できない言葉」と呼ばせてもらう。
一部を例として記すと、「(乙女)」、「おがわ(小川)」、「お(鴛鴦)」、「お
(丘)」「さ(長)」、「おな(お腹)などなど。実は、この「お」は本来と云うか、かっ
て(歴史的仮名遣いで)は、「を」と書いていたものなんだ。この「を」というのは、2−
1)の「語彙要素と云う概念とその抽出、合成法の紹介」の例2で紹介したものと重複す
るけど、「上位、優位にあることを意味する」言葉の要素(語彙要素)なんだ。
前置きが長くなったけど、「おひさま」も「をひさま」、もともとは「をひ」ないしは「を
ふひ」であった。即ち、「上の方にある火」を意味した。太陽はさんさんと輝く。太陽は
寒い時にも人をあたたかにしてくれていた。ありがたいことであった。地上の人間が作っ
た「ひ(火)」に対して、手の届かない上の方にあり、輝く「ひ」を「おひ<をひ>」と
唱えたんだ。それが、「おひ<をひ>」の言葉の由来なんだ。それで「お<を>」は省略できない。解かった?

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