日本語の

                不思議な言い回しのホント意味

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21)からい辛い
 
お料理を口にした時、口の中がピリピリ感ずることがあるでしょ?そんなとき「うっ、かれー」
なんて言う。塩気が濃すぎるときは「しおっかれー」というけど、ぴりぴりと刺激的な辛さの時は「カレー」と
云うんじゃなかった?
この「からい<からし>(辛い)」ってのは、言葉の成り立ちから見てどうなってるんだろうか。
日常、話している時にはあまり考えないけれど(いちいち考えていては話せなくなるよな)
この言葉は次のような組み合わせでできている。
」と「」と「
そのもともとの意味は、
」:
っむ(咬む)」と云う「上の歯と、下の歯をかみ合わせるときの音かっ」を真似た擬音語を
原点としている。漢語の「咬(かふ)」や英語の「かっ(cut)」も同じ由来でしょう。
「か」の原義は「かむこと」を意味することになる。
この言葉は、噛む場所を意味する「く(口)」や「は(歯)」さらには「ことのは(言葉)」へと
展開されているんだ。
注記:「か」には「からだ(躯体)」を意味する「か」や、「疑念を持って思慮すること」を意
味する「か」があります。別項でご紹介します。
」:
「ら」はいろいろの言葉に用いられていますけれど、この場合の意味(概念)は人間の行動を邪魔
したり、障害、阻害となる状況を「ら」と云うと考えられる。なぜそういえるのか?
次の言葉がその例です。
「いばら<ゐばら>(棘)」:地面を覆う「ら」。とげをもつもの。
「たら(「たらのめ」のたら)」:丸いとげをもち、手で触ると怪我をする。
「らち」:牧場の柵の事。馬などが勝手に出てゆけないようにした柵。「埒が明かない」の原義。
不思議なのは英語でも[rough]や「lattise」など同じ意味の言葉があることです。
この言葉も大変重要で、広範囲に用いられています。「しる(知る)」や「しらせる<しらす>
(知らせる)」にあるように「客観的かつ論理的(系統的、体系的知識)な知見(状況)、概念」を
意味します。「はるきにけら ころもほすじょう あめのかぐやま」の「し」も同じ。
以上を総合した「からし」の概念、意味は、
からいからし>(辛い)」と云うのは「喰うに口にやさしくない(刺激的だ)」と云う事になる。
えっ!?そんなのあったりまえじゃん?
 
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