日本語の

                不思議な言い回しのホント意味

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25)ハイ!おまけ!
お店で何買った時に、「も一つおまけして!」なんて言う事がある。何も言わないでも、ご機嫌のいい
お店のおかみさんが「これおまけ!」なんて言って、余分な量のものを追加してくれる。なんか嬉しくなって、またその店で買い物をする。買う方もいい気分、売る方もリピーターが付いて、いい気分。
少し前までは、この「おまけ」を「お負け」と書いていた。なんか言い争いに負けた、勝った結果みた
いでいい感じがしなかった。どうも近頃はひらがなで表記するようになったようだ。「おまけ」のもともとの意味がわかって、「お負け」は不適切な当て字と気がついたのかどうか分からない。
「おまけ」のもともとの意味をこれから説明するけど、「くさまくら(久佐麻久良、草枕)」の「まく」と
も密接な関係があるんで、学者先生も勉強しなおしてくださいネ。
では、スタート。
まず「おま」のもともとの表記は「をまけ」であった。
まずは、その「お<を>」。これはこれまでの不思議な日本語の解説や、語彙要素の考え方の解説でたびた
び解説してあるので、簡略に説明すると、」は高い所、高位にあることを意味する
何かの上に物を「お<を>(置く)」と云うのはその例である。「地名の成り立ち」の解説で取り上げ
た「し<し>(忍)」は低湿地の中の高みを意味する。
次に「まけ」の意味。これは「く」の名詞形。まだ研究中であるが、日本語は動詞を元に、その変化で
名詞を作るという性質がある。その場合、いわゆる「い行」に変化する場合と「え行」に変化する場合が
ある。いずれ、公表します。
じゃ、「く」の意味は? これについての詳細は別項、「くさまくら(久佐麻久良、草枕)の普遍的解
釈」に掲載してますので、ご一読ください。結論は「ま(所定の場所)」をあたえる」ないし「まをしめ
る」ことなのです。身近な例では
「たねをく」:畑の所定の場所に置く、所在さす。
ちょっと古いけど「○○を△△の国にまく(任く)」。配任する。
万葉集の歌では春盛んなことを「はるまけて・・」などと用いています。
ということで、
「おまけ<をまけ>」は「何かの上(を)にさらにあるものを置く(まく)こと」を意味することがわか
ります。でしょ?
参考に、値段を安くするのは本来の「おまけ」ではないこともわかります。それで、「安くして!」なんて
セリフが出てくるってわけ。
 
以上
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