日本語の

                不思議な言い回しのホント意味

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動物の名前は

声を出す動物はその声で、

声を出さない動物はその

形、行動様式により、

示されているのが普通

です。

 

 

 

  

 

 

 

 

28)ウサギとカメ
「ウサギとカメ」と云うと、おとぎ話を思い出すねー。でもねー、なぜ「ウサギ」とか「カメ」って
呼ばれるようになったんだろう。あまり解説を見たことはない。
このいわれも、これまで再三述べてきた言葉の要素(語彙要素)の考え方を用いると解かってくる。
尤も、野生の「ウサギ」や「カメ」を見たことがなけりゃーこの解説は分かんない。一度見ておいて。
まずは「ウサギ」。もちろん野生の野兎の事だよ。わが田舎の一軒家の周辺の畑には、夜分、野兎が
ちょくちょく往来する。朝起きてみると足跡だらけ。朝ぼらけの散歩の際に見かけると、兎は後ろ足で
立ち上がり、こちらの様子をじーっと観察しているのがわかる。こちらの動きを探っているわけだ。
場合によっては脱兎の如く森の中に消えうせる。さもなければ、畑の作物を「おいしい、おいしい」と
むさぼる。
 
   「さぐる<さぐ>(探る)」の名詞形は「さぎ」となることは言うまでも無い。「さ」は「さとる」のあるように
「し」とともに「体系的、論理的知見(こう言う事なんだ)」を意味する。「しる(知る)」も同根。
「う」は「うえ<うへ>(上)」の「う」に代表される、「上位、上部」を意味する言葉の要素。  
   「うさぎ」は「うさぐ」の名詞形で、「後ろ足で立ち上がり、あたりを覗う、探る」ことを意味する
鳥に「さぎ」と云うのがいるけど、これも同じ由来。田んぼなんぞにいるのを見ればすぐわかるよ。
 
じゃ、「め」は? これも今までの解説にある言葉の要素を考えればすぐわかる。
」は「からだ」の「か」。「おか(岡)」の「か」。要するに構造体、躯体を意味する
」は、そのもの。「目」もしくは「丸」のこと。
あわせて、亀は「身体の形が目の形になっているもの」。どおお、似てるでしょ?甲羅の事だけどね。
昔の日本人ってのは自然観察者。現代人は耳学問ばかし。君たち昔の人を見習おうぜ。
 
以上。
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