日本語の
不思議な言い回しのホントの意味 |
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4)お湯割り焼酎
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4)お湯割り焼酎 大人になるとお酒を楽しむ人出てくる。え!?、まさか君はまだだよね。 お酒を飲むと楽しそうなになる人と、馬鹿に理屈っぽくなる人が出てくるが、やっぱ楽し そうな人がいいね。その楽しんでいるお酒には人類がこれまでに開発してきた さまざまな種類のお酒がある。 ビール、ワイン、清酒、濁り酒、焼酎、ウィスキー、ブランデイー、ウヲッカ、テキーラ・・。 キリがない。猿もお酒を楽しむそうだ。ひょっとして人類はサルに教わったか。 お酒を飲んでいる人を見ていると、「お湯割り焼酎!」なんて注文する人がいる。 「せっかく蒸留して濃くしたのにもったいない」なんていう人もいるが、ま、これはこれで。 そういや、「ウィスキーを水で割って飲む」なんてのもある。 でも、さっきから君の顔には「この、割る、てのはなんだかおかしい」と書いてある。 「ガラスなら割れるけどー、液体の焼酎はどうやっても割れないぞー」だよね。 まして、「お湯で割るってのはどういうこっちゃ」だよね。そのとおり。この、「変だぞ」と 思うのが「科学の出発点だ」。 「いいから早く説明しろ!」だって?「ハイハイ」。 結論から言うと、この「割る」という字が元の意味にふさわしくない「当て字」なんだよ。 なぜそう言えるのか?ほんとは「意味不明」なんで不適切な「当て字」といえるが、 学者先生は、この当て字を推奨してきたのだから、「そんなんじゃ説明にならん」となる。 そっと教えよう。なに、簡単簡単。いつも使ってる言葉を思い出してください。 「くわわる<くはわる>(加わる)」、「さわる(触る)」、「つたわる」、「あわす」・・・・。 そのほかに、地名として「わ」のつくところが多い。「わなか(輪中):注記、今読み「わじゅう」」、 「はなわ(塙、花環)」・・・・。 そういやー、聖徳太子だったか、「わ(和)をもって貴しとす」なんて言った。 うーん。じゃ、どういう意味なんだよ? 結論から言うと、「わ」というのは、「一体となる」ことを意味する。 「くわわる」=ある集団、母体に 参加する。「く(体)」をば「わる(和る)」 「さわる」 =手を対象のものに合わせる。「さ」は詳細別途解説。「指」ないし「手」の平。 聖徳太子の言う、「和をもって・・」は、群雄蜂起していたときに、国家統一を願い、 「皆一緒にまとまろう」というのが趣旨。 さてと、お分かりか?「お湯割り焼酎」。 「焼酎にお湯を割る」というのは「焼酎にお湯を加える」ということ。 現実に即した言い方は、「焼酎にお湯を和る」。 「お湯に焼酎を割る」てのもあってもいいと思うが君はどう思う?なんかさみしいねー」 それでもよさそうだが。 参考:「割り算」の「割る」も原点は同じ意味。 団子一皿を3人で「わける<わく>(分ける)」→「三人で割る」 「わ」は重要な「言葉の要素」の一つです。
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