日本語の
不思議な言い回しのホント意味 |
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42)うりふたつ(瓜二つ)
こう言う表現があるのは今更説明はいらないでしょう。二つのものの外観がそっくりな様を表現したもの。
「うまいひょうげんだなー」と思っていたけど、栽培しているうちに、「瓜」だけじゃなく「なす」だって
「同じようににているじゃん」。「ミカンだってそうだよ」って考えているうちに、「瓜」ってのは例によっ
て当て字なんじゃなかろうかと気がついた。それでいつもの様に、語彙要素の概念を援用して分析。
言葉を構成する要素からすると、
「う」:「うえ<うへ>(上)」にあるように、表面もしくは上位、外部を意味する。
「り」:「・・り」と用い、「・・」をうけて、「・・なもの」という意味を与える。「・・る」の名詞形でも
ある。
あわせて、「うり」はあるものの「外観」を意味することがわかる。
いっぽう、野菜の「瓜」は弦の先に「うる」ものを意味する。同じアクセントなので、古い表現の「うり」
が原義不明になった時代に「瓜」が用いられるようになり、この当て字ゆえに意味不明となったと思われ
る。
要するに、「うりふたつ」の原義は「(同じ)外観のもの(うり)が二つ」のいみ。
「うり」という言葉の意味が分かっていれば、主語のきっちりした普通の日本語という事がわかる。
以上
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