日本語の

                不思議な言い回しのホント意味

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43)せせらぎ(対応漢字不詳)
    「せせらぎ」って言葉を聞くと、なぜか穏やかな気持ちになる。早春だからというわけではないけど
「春の小川はサラサラ行くよ」なんて小学校唱歌がある。少しだけ音をたてて、川が流れる。その岸辺に
立って流れを見ていると、穏やかな気分になる。そのせいかもしれないねー。
「せせらぎ」ってのは流れを表現する言葉なんだけど、「春の小川はサラサラ行くよ」の「サラサラ」
に使われている様に、元気な流れで、少しだけ音を立てながら流れる流れを意味する。
「せせら」は「サラサラ」という音を模した擬音語という事なんだ。
え?!「ぐ」は何じゃ?
そ、それが、ここで説明したいこと。
「ぐ」というのは「く」を強調するときに用いられる言葉の要素である。「く」は変形、変質、変位など
を伴う加工を行う事を意味する。その強調語「ぐ」は一所懸命にその行為を行う様を表現するときに用
いる。「かつぐ(担ぐ)」とか「さわぐ(騒ぐ)」なんてきりがないくらい用例がある。
「せせらぐ」は一所懸命、絶えることなく「さらさら」と音を立て流れる様を表現している。「せせらぎ」
はその流れを意味する。
似た表現に「うぐ」というのがある。一所懸命に「うー」と声を出すことである。「うぐいす」の由来。
 
以上
波の音や水の流れる音「さー、さー」、「ざー、ざー」、「さら、さら」という具合に表現され、
それを意味する言葉になっている。「せと(瀬戸)」、「せた(瀬田、勢多、勢田、世田谷)など
岸辺の地名になっている。「地名の成り立ち」を参照してください。
 
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