日本語の

                不思議な言い回しのホント意味

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46)「かえる(蛙)」と「かわず(蛙)」
そろそろ、カエルの鳴き声がにぎやかになってきました。早場米の産地のここいらでは、田んぼにも水
がはられ、すでに田植えが完了しているところも見かけます。
我が家の庭さきでもいわゆるアマガエルが鳴き始めました。手のひらに載せてやると「なんだよー!」
てな感じの表情でこっちを眺めている気がしますが、よく見るとかわいいもんです。
で、なぜ「カエル」というのか、「カワズ」というのでしょうか?それを知るには、新かなづかいではなく
て「歴史的仮名遣い」によりあらわすことがなによりです。すなわち、「かへる」、「かはず」です。
これですぐに呼び名の由来がわかります。
「かへる」
か」は毎度紹介してますが「からだ」の「か」。
「か」はいろいろな意味を持ちますが「からだ」の「か」はその一つで、「躯体」、「構造体、物」を意味
します。「からだ」、「かたまり」、「かけ(崖)」・・・。
へ、は」はう<はふ>(這う)」や「はいつくる」にあるように「平たくなっている」様を
意味します。
・・る」は「・・の状態にある」、もしくは「・・に所在する、さす」ことを意味します。
あまりにも一般的な表現なので例をあげたらきりが去りませんが、たとえば、「る」は「手(と)にある
ものを所在させる」ことです。「取る」も「採る」も「捕る」も「盗る」も同じ所作を表現したものです。
以上の説明でお分かりかと思いますが、
「かえる<かへる>(蛙)」は身体を平たくしているものを模した擬態語という事がわかります。
「かわず<かはず>(蛙)」も同じ由来です。「ず」は「すむもの」を簡略化した表現で、「虫けら」的な表
現です。いい例が「みみず」:「めみえず」
「かえる<かへる>」も「かわず<かはず>」もその体形を模した言葉と思われます。
その鳴き声を模した擬声語かとも思ってましたが、「かわず」の由来を考えているうちに、
ここで紹介した命名由来があっているのではないかと思うにいたりました。
 以上
「かえる」といえば「あまがえる」と「いぼがえる」てのがある。このいわれも面白いと思うが
別項で紹介したい。
動物の名前は擬声語のみではなく擬態語が中心なのではないでしょうか。
 
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