日本語の
不思議な言い回しのホント意味 |
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47)むしますねー(蒸しますねー)
そろそろ立夏。また蒸し暑い夏がやってくるねー。
幸い、ゴールデンウィーク前後は、中国大陸からの乾いた空気が流れてくるんで陽光の割にはさらっと乾
いた陽気で爽快だねー。この次は、梅雨。太平洋高気圧が発達し、高温多湿で、蒸し暑くなる。
そんな折、農作業に限らず、屋外で作業している時、知った人に出会うと「蒸しますねー」となる。
ぼんやりと青い空を眺めているうちに、「蒸す」ってのは何を蒸す事なんだろと気になりだした。
「さつまいもを蒸す」ってなら「さつまいも」という対象物が明確なので意味が明瞭である。
単に「蒸す」と云う場合は何が対象物なのだろう。と考えたところで、「ははー、蒸すは不適切な当て字だ
な」と考え、ホントの意味を考えることになった。
原点の「蒸します」に帰って、考えよう。
「ます」:これは幾度か解説に出てきている。も一度ここで記すと、ある場所(ま)に所在する(す)こと
を意味する。水戸黄門の番組でたびたび出てくるセリフ、「ここにおます方をどなたと心得る!」
に表れている。
うんじゃ、「むし」てのはなんだ?そ、その通り。
その前に、「・・ます」の言葉使いから言うと、「むし」というのは、水戸黄門じゃないけど、主語に当た
る言葉だという事を考えにゃならない。
「むし」の
「し」は再三説明してきた。「みず」を意味する。「しづく(滴)」、「したたる(滴る)」・・・。
「む」は、「うむ(産む)」にあるように、発祥、発生を意味する。
したがって、
「むし」は「水が生ずる」ことを意味することになる。
そこいらにある庭石やら、レンガはその頃になるとしっとりと露に濡れている。
その露の源(みなもと)は「むし」。
現在では「湿気」という言葉が優先的だが、「むし」が日本語の言い回しの原点。
「むします」は日常的表現では「湿度が高い状況」ということ。でしょ?
以上
「むし(虫)」という言葉があるけど、これはまた別項で。
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