日本語の
不思議な言い回しのホント意味 |
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50)色目を使う
色彩表現の由来についての解説の前に、「いろ(色)」と云う言葉のもともとの意味の確認。
すでに、49)でご紹介してありますけど、追加説明。
日常よく使う言葉で
「色目を使う」
「色っぽいしぐさ」
などと云う表現がありますでしょ?
日本人では「目の色は黒」。「しぐさには色はない」なんて考えちゃうでしょ?
49)に紹介してあるように、
「いろ(色)」のもともとの意味は、人間の心、心情を意味したものなのです。
すなわち、
「い」は静穏な呼吸に伴う、空気を吸う時の音を模した表現。「ひー」、「いー」による。
「息をする」の「いき(息)」、そのまた展開語の「いきる(生きる)」などに表れている。
「ろ」は「・・なもの」を意味します。これも、日常語で多数見かけます。
時代劇かなんかで「まろはいやじゃ」なんてセリフの「まろ」は本来は「めのまえ(ま)
にあるもの(ろ)」と云う意味です。
あわせて、「いろ」は「こころ」その派生語「心情、心象」を意味することがわかります。
ですから、主題の「いろめをつかう」の意味は、
「自分の気持ち、心情(いろ)を目配りにあらわす」ことがわかります。「いろ(心情)」が主語なので
す。
「いろ」は「心を寄せた人(恋人)」
「いも」は「心を寄せた女の人(も)」
ほかにもいろいろ。
日本人は、「色彩(いろ)は心に感じたもの」と云う哲学があったのでしょう。
皆さんはどう感じていますか?
以上
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