日本語の

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51)いろる(彩る)
 
いろ(色)」の由来については、「49)色彩表現の由来」の掲載してあります。
ここでは、「・・どる」のもともとの意味は何なのかをご紹介します。
 
まず、「ど」ですが、「地名の由来」の項ですでにご紹介してますが、「場所」を意味する言葉です。
人間が歩くときの表現、「ドタバタ」にある様に、足音を模した擬音語で、足をつけた場所を意味するよう
になり、場所を意味する言葉になったと考えられます。「地名の由来」をご参照願います。
 
次に「・・る」ですが、「ある(在る)」の「る」にあるように、「・・に所在する」ことを意味する
非常に広く使われている言葉の要素です。由来はまだ未解明です。名詞形は「ら」で「・・・な場所」
を意味します」。「ら(原)」は平な場所のことです。
参考:ヨーロッパ語族でも”There are…”.=「゙ア ラー・・」と似た表現があります。日本語の「・・だる」
と似た用例なのです。
 
そうすると、「・・る」は「・・が所定(・・の)の場所を占める」ことを意味することがわかります。
「いろる」は「色どる」。「色が所定の場所に置かれる(つけられる)」、すなわち、「彩色」のことです。
 
ちょっとまてよ、「あなどる」は何じゃろ。
「気持ち(な)」の上で、あっちの場所(あ)に所在させる」、すなわち、「気にしない」、「無視する」こと。
そのほか「・・どる」言葉はたくさんある。「ふちどる」もその一つ。
 
ここでわざわざ解説した理由は、そのうち解説する
みどり(緑)」の由来の分析上、「・・どる」が重要な意味を持つからなのです。
そのうち解説で出てきますので、心に留めておいてください。
 
以上
本文
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