日本語の

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53)くろ(黒)
 
 
日常的に目にする「くろ(黒)」の色は何でしょうか。「すみ(炭)」もその一つ。
でも、朝晩、挨拶に来るカラスの色、これは何と言っても黒い。
「からす(烏)」の鳴き声は、教科書的には、「かー」ですが、毎日観察していると、さまざまな声、
鳴き方をしているのに気が付きます。朝方の仲間への挨拶。群れを取り仕切る挨拶の確認。集団見合
いでの声掛け。このうち、群れを取り仕切る挨拶は、その鳴く回数で確認されているようです。
その地域の親分が、たとえば、「かー、かー」と鳴くと、四方から「かー、かー」と同じ回数の鳴き声
がします。この回数は5回になったり、8回になったり、さまざまに変化しますが、なかまは対応し
ます。人間の方も、一緒になって、対応すると最初は間違う様にさまざまな鳴き声をしますが、ちゃ
んと対応すると、そのうち親分が、近くの電柱に止まり、挨拶に来るようになります。
こんなこと、毎朝カラスを見てた昔の人は知っていたでしょう。
その鳴き声は、漢語では「あー(烏)」(主として、仲間内でのお見合い鳴き声)、
英語では「Crow」と表現されています。日本語の「カー」と同じ表現です。
ついでながら、烏は犬の鳴き声も真似して、「わっ、わっ」なんて鳴きます。観察すると面白い。
 
これが呼び名となってこの鳥の呼び名が「からす」となったと考えられます。
その色が「かーら」→「くーろ」、「くろ」。「くろいろ(黒色)」となったと思われます。
 
ちなみに、各地に「黒須」とか「黒須田」、「烏山」なる地名が見られますが、烏の営巣地なのかもし
れません。
「色彩」の「黒」は「からす」の色をとったもの、模した表現だろうと考えられます。
 
どうでしょうか?
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