日本語の

                不思議な言い回しのホント意味

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54)(黄色)の由来
 
くがね(黄金)という言葉があるように、「きい」は「くい」と呼ばれていました。
じゃ、「く」の元は何なのか?結論から言うと、こたえは「く(栗)」にあります。
日本では木の実である「くり」をこのんで食べます。三内丸山遺跡(早期縄文時代)の発掘調査
でも、「くり」を食べていたことを示す残渣が見つかっているだけではなく、その遺伝子上の単純さ
から、「栗が栽培されていた」ことも推定されています。また建築遺構である柱は1メートル以上の
直径の栗の木だそうです。
現在でもクリは各地で栽培され、秋になると日本人はこれを喜んで食べます。秋には「栗ごはん」。
お正月には「栗きんとん」。春先には「栗ようかん」。・・・
このことは、「栗」については日本じゅう共通した認識というか、概念ができていることを意味します。
栗の実のこげ茶色の皮は、秋の日を受けるとピカピカ光り、何とも言えない美しさで、恰好の「絵」
の材料となっています。
その中の、栗の食べる部分の色は、誰でも知っているように、これは美しい「くいろ(黄色)」を
しています。
「くいろ」は「くり」の「いろ」なのです。日本でいう「きいろ」は西洋のものに比しその濃度
がやや淡いものであるのは、そのせいかと思われます。
「く」は「き」に音変換し、現在の「きいろ」になったという訳。
 
 
以上
 
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