日本語の

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68)おやゆび(親指)
「ひとさしゆ(人差し指)」の由来についてはすでに紹介済みである。こちらも一度目を通して下さい。
じゃ、「おやゆ(親指)」てのはなぜそう呼ぶのだろう。子供のころそう教わって、今までそう
思ってた。「親の指」なんだ。でも、なぜ親の指なんだろう、一番短いし、なぜなんだろ。おかしくはないか?
という事で、いろいろ考察を進めてきた。その結果をご紹介する。
その前に、「お(親)」てのは何でそう呼ばれるのだろうか。これが「おやゆび」の考察に重要なんだ。
いつもながらだけど、言葉の要素とその意味(概念)からすると、
」:上ないし上位にあることを意味する
例をあげるなら、
「おひさま(お日様)」:天空、上のほうにある「火」
「おがわ(小川):川の上流。結果として、細流を意味することになる。
「おしっこ(オシッコ)」:(身体から)向こうへ行く「しる」
「う」と用いられる場合もある。
」:上を覆う事を意味する
転じて、擁護、庇護することを意味する
さらに転じて、くつろぎ、安心を与えることを意味する
等、広く展開されている。
例をあげるなら、
「や(夜麻、山)」:樹木がうっそうと茂った場所。漢語の「山(さん)」に相当する日本語は
「たけ(嶽、岳)」。「やましごと」を参照下さい。
ど(宿)」:屋根のあるところ。風雨から守られたところ。
「あま(雨宿り)」は雨のかからないところに所在する(どる)こと。
「つ(ツヤ)」:表面(や)が(平滑で)光沢を持つ様。「つやつや」を参照してください。
 
前置きが長くなりましたけど、
」は「上にあって、対象となるものを擁護、庇護するもの」という事になります。
「おや(親)」はその最たるもの。そんな人は「おやじ(親父)」
でー?親指は?
    普段、手を観ていて、「おやゆび」がほかの指とどういう関係になっているか観察したことあります?
私も、「おやゆび」の由来を考えるまではありませんでした。でもねー、わかったのです。
「生まれたての赤ちゃんないしは乳幼児」は指先で軽くゲンコツを作っています。その時、「おやゆび」は
軽くですが、ほかの4本の指に対して、これらを覆うようにしているんです。(赤ちゃんの指の写真)
「じゃんけんポン」の「ぐー」際にも「親指は、ほかの指を覆うように指先を形作る」でしょう。
原初日本人は、自然界の事柄、事物を正確に観察し、呼び名をつけてきたのではないでしょうか。
言葉というのは、そのメンバーが共通の認識を表現しなければ通じないという原則が在ります。
「おやゆび」も先ずは、赤ちゃんを取り巻く親、親戚がその指を観ていて、呼び名をつけたのでしょう。
 
以上ですけど、ご納得?
「おやおや!?」はなんじゃろ?これはまたそのうち。これも面白いよ。
以上
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