日本語の

                不思議な言い回しのホント意味 

リストのペイジに戻る

コンテンツ左
74)くんば(熊蜂)
うー、暑いねー。農作業やってると、汗びっしょり。日に3,4度はシャツを替え、その際に行水。
こうでもしなきゃー、はやりの熱射病にかかっちゃいそう。
この時期、実物が中心で、カボチャなんぞ花盛り。キュウリもナスもインゲンも花だらけ。
そのわきで収穫したり、追肥を敷きこむ作業、草むしり。こんな時、いろんな虫が飛びまわっている。
くまんばち(熊蜂)もその一つ。でかい体で、ぶーぶー飛びまわる。しかしだ、名前ほど怖くは無くて、
蜜を集めるのが飛びまわる理由。人を針さすことは絶対にない。見かけに比べて極めておとなしい。
でー?なぜ「くまんばち」なんて云うのだろうかネ。熊蜂なんてのは何か獰猛な蜂のように聞こえるけ
ど。
実は、「くまんばち」の由来を考えないで発音が似た感じ「熊」をあてたために、その由来が見えなくな
ってる。言葉の要素の意味から説明すると、
」色々の意味が在るが、
1)くち(口)もしくはその行為。「くう<くふ>(食う)」。「む(噛む)」の展開語。
2)くそ(糞)。独立的な言葉。排便時の音「ぷすー」ないしは「くすー」を模した言葉と思われ
る。
3)くろ(黒)ないし「くらい<くらし>(暗い)」を意味する。
4)躯体、構造体を意味する。身体を意味する「か」の音変化展開語か。
5)変形、変質、変位などをもたらす行為。「あけ<あ>(開く)」、「ま(巻く)」、・・。
」も重要な言葉の要素で非常に多岐に展開されている。元々は「め(目)」であり、「まなこ(眼)」
と同じように音変化して展開されている。球形を意味する「ま」、「まんまる」や「まげる<まぐ>(曲
ぐ)」など例はきりがない。その機能である、ものを認識する事を意味する「める(目る)」、「めにはい
る」から、視野、視線を意味する言葉に要素ともなっている。「ま(間)」は空間、時空を意味するよう
になり、さらに「まく(蒔く)」や「ます:所在すること」などに成っている。
 
ところで、周辺には様々な獣、動物がいますが、その名前の付け方は
1)発声を模した呼び名。声真似をすれば、だれにでも、「ははーん」と理解される。
こ:にゃー
:かー。あー。
:ぶーぶー。
・・・
あまり声を出さない動物では
2)その形態を表現した呼び名
もしくは
3)その行動の特徴を模した呼び名
いのし:大地に穴を掘って巣を作る。
おしどり:水の上に生活する鳥(昔は水鳥を「おしどり)と呼んだ)
ぎ:さぎ(鷺)とうさ(兎)の項ご参照願います。
によります。
でー、結論。
んば(熊蜂)は体の形がむっくりと丸みを帯びている事による命名。
「くまのはち」が元々の呼び。くま「ん」の「ん」は意味が在るのです。
「くまばち」が正規の呼び名で「くまんばち」は俗称という解説を観ますが、大間違いです。
 
そうするてーと、「マ(熊)」ってのは、体つきがもっこりと丸みを帯びていることからきた
名前なんだとわかるんです。
ざさ(熊笹)っていうのは普通の笹に比べ葉っぱが丸みを帯びているからなんですネ。
「目に隈が出来る」の「く」も丸い形状を意味するんだとわかる。
 
以上
リストのペイジに戻る。
本文
コンテンツ右
inserted by FC2 system