日本語の

                不思議な言い回しのホント意味 

リストのペイジに戻る

コンテンツ左
78)おも(表、面)とうら(裏手)
「おも(表)」とか「うら(裏手)」と云うのは大きなお屋敷の場合、その位置関係を示し、
「おも」は主要な出入り口()
「うら」は後部の出入り口()
と思っていました。
が、語彙要素の意味と言葉の構成から考えると、少し異なっている事が考えられます。
言葉の解説としては面白くもないかもしれませんが、
「おも(表)」
「お」は「を」のことで、目的、対象を示す言葉の要素です。
「も」は、この場合、「め(目)」の派生語で、視野、視界を意味します。
「て」は「て(手)」の派生語で、方向、方面を意味します。
合わせて、
おもて(表、面)」は「目線に在る方面、部位」を意味します。
「う(裏)」
「う」は「うえ<うへ>(上)」の「う」に在る様に、表面ないし上面を意味します。さらに展開さ
れて、高位に在る事を表現します。さらに展開されて、「超越した、ないしは、届かない」事を意味
します。「うそ」の解説をご参照ください。
「ら」は「ら(原)」や「ら(野良)」に在る様に、ある特性のの場所を意味します。
合わせて、
「うら(裏)」は「おも(表)」を観る位置にいる人から見て、「そのむこうがわ、目の届かない
場所」を意味することが分かります。
 
と云う事で、「おも(表)」も「うら(裏)」も対象物の代表的な面を目の前にしたときの表現
原点にした表現であることが分かります。
 
じゃー「うし(後ろ)」てのは何だ?
「おしっこ」の所で書いたけど、「しろ」はおしっこの事。「う」が頭について、「おしっこを出す方
向」。ただし、人間ではなく、四足動物の事。動物園で観察してください。
 
以上
リストのペイジに戻る。
本文
コンテンツ右
inserted by FC2 system