日本語の

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84)からすうり(烏瓜)
そろそろ立冬も過ぎ、こがらし(木枯らし)ヒューヒューの季節ですねー。秋の収穫も終わり、山芋で
も掘ってやろうかなんて、山に入ってゆく。いままでは見通しも悪く、暗い山だったのが、何かパーッと
開けている。山桜の葉も散ったし、ドングリの木の葉も散ったんで、そのせいかもねー。からすうりの葉
も散って、いまじゃ赤い実が木の上でフラフラしてる。これも秋と云うか初冬の風景だ。
なんて、あまり考えもしないで歩いているうちに「待てよー、何でからす瓜じゃろ」ということになっ
た。カラスは沢山いるけど、食っているのは見かけないし。色はほおずきと同じだいだい色がかった赤だし。とてもじゃないけど、カラスの色とは関係ないしねー。何で「からす瓜」て名がついたんじゃろか。
と云うのが本稿の始まり。
「うり」ってのは「うりふたつ」の項で解説済み。高いところで実を付けたもののこと。
「からす」ってのは、仮に「カラス(烏)」と云う事だと、「かーあ」と鳴く声を模した名前。
でも、とてもじゃないけど、ここでは関係はなさそう。
何なんでしょうか?こう云う時には似た言葉を思い出すと案外簡単にわかるんです。難しく云うと語彙要
素抽出法です。(難しくもないかな)。似た言葉?あるある。
「から」:
「か」は「からだ(身体)」の「か」。「おおが(大柄)」、「こが(小柄)」の「か
構造体のこと
「す」:
む(住む)」の「す」。「す」を作るの「す(巣)」。少し解説が必要だけど「・・でありま」の
「す」。総じて、安定的な状態に在る事を意味する言葉の要素であります。
総じてこの場合の
「からす」はなにかの構造物(から)にまといつく様(す)を表現した言葉だと云う事が見えてきます。
この場合の「からす」に似た表現として、前述の様に、「こがらし(木枯らし)」と云うのが在ります。
「こがらし(木枯らし)」の項をご参照ください。
で、「からすうり(烏瓜)」樹木に絡みついて生育する「うり」と云う事なんです。
「なーんだ、つまんねんーの」でしょ?でもね、つまらないほどほんとの話なんですよ。
以上
本文
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