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92)あ(赤道)
東京じゃ、もう赤道なんて言葉はまず耳にしなくなりましたよね。学校の先生だって多分知らない人
が大方でしょう。でも、田舎に行くとまだ通用してます。
「ここんとこにゃ、昔はあ(赤道)があって、山仕事には村のもんが時々とおっていたよ」なん
て。その道は明治初頭の地図には確か破線で記した道が認められる。そのところは今も樹木の茂り方が他
に比べ薄く、地べたも固い。
でも、なぜ「あ(赤道)」と呼んだのだろうか。 さる語源解説記事では、江戸時代に、「細い道
を地図に記載する場合は赤い色を塗る」と定めたので「あかみち」と呼ぶことになったとされています。
表記法というのは、その特性を踏まえて定めることになっているので、これでは説明が逆なんです。なお、
広辞苑」には「あかみち」の項はありません
 
「み」。これは今でいう「み(道)」のことと考えていいでしょう。ですが「みち」ってのはどんな
概念なんでしょう。これについては今後とも分析が必要です。要するに、未解明。多分ですが、
「ち」は「つ」と並んで、ある場所を意味すると考えています。「あっち」、「こっち」の「ち」です。
「み」はなんでしょうか。「みんな」にあるように「それに関連する人たち、グループの」を意味する。
したがって、「み(道)」は誰でも使えて、誰か特定の人に属するものではない土地のことなのではな
いでしょうか。
だとして「あ」は?
問題は「あ」です。「あ」は「か(赤)」とは違うんです。これまで紹介した語彙要素の概念から
すると、
「あ」は手の届かない場所、時間を意味します。他に、体系的ではない、とっさの思い
付きの概念を持ちます。
「か」は
その一つは「からだ」の「か」にあるように「躯体」、「構造体」を意味します。
その二つは「む(噛む)」や「歯による行為」を意味します。
その三つは「疑念を持って考える」ことを意味します。「そんなことあるか?」の「か」もその例で
す。
いろいろな項で取り上げていますのでご参照ください。
ここでの「あ」は三つ目の「あ」のいみで、いろいろ考えてもなおそれを超えていることを意味し
ます。
ということで、「あ」というのは
いろいろ考えてもよくわからん道、誰も管理してない道ということになるんです。
要するに、「あ」とはきちんと「みち」だと認識されていない道のことになります
どうでしょ。
以上
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