日本語の

                不思議な言い回しのホント意味

リストのペイジに戻る

コンテンツ左
95)「ホット(Hot)」と「ほてる(火照る)」
英語で「熱い」ことを「ホット(Hot)」と言いますね。日本語では焚火にあたっているときに、火勢
が強く「顔がほてる」などと言いますね。この「ほてる(火照る)」の由来について、あまり説明を聞きま
せんが、語彙要素の意味からすると、次のように考えられます。
「ほ」は言うまでもなく「ほ」のことです。「火照る」のあてた字「火」そのもののことです。
ほ」の由来は、火が燃えるとき、「ぼーぼー」やゆっくり燃えるときの「ほーほー」の擬音表現と考えら
れます。焚火などでは「ぼーぼー」と燃えることが多いのですが、昔の人が、小屋の中で、焚火をして静
かに火を見ていると、置き火からちょろちょろ炎が立ち、風が吹くと勢いをまし、「ほーほー」と音を立て
るのが聞こえます。この「ほ(火)」は生活上大変重要であるとともに、身近な存在事象であり、擬態表現
をへて、非常に広く、様々な意味に展開されています。他の項でも取り上げていますので読んでください。
「てる」の意味はなんでしょうか。
・・る」というのは「・・の状態にある」ことを意味します。他の項でもたびたび解説していますが、
これはたくさんの言葉でのつかわれ方を分析して得た結果であり、その由来については未解明です。
「て」というのは、「た」の音変化したものと思われますが、「て(手)」や「あし(足)」のことを意味し
ます。いずれも、「手」を合わせ、たたいたときの音「たっ」や「足」を地面にたたきつけるように置いた
ときの音「たっ」に由来すると思われます。「あし」というのは後世語で、もともとは「た」と言われてい
ました。(「び(足袋)」は足を覆うもの、「た(旅)」は足を運ぶ、といろいろ残ってます)
この、あしの「た」は展開されて、ある特性の場所、土地を意味する言葉の要素となっています。
「た」に「田」を当てているために「水田」郎意味するなんて解釈が広がっていますが、「田」はあくま
で当て字です。たとえば、「せた(瀬田)」は「瀬音のする場所」のことです。
で、「た」の音変化した「て」も場所の意味でつかわれています。「舞台にでる(出る)」の「でる」の
「で」もその例です。「てる」はある場所にあるものが所在することを意味することが分かります。
日常語に「ひがてる(陽が照る)」という表現がありますが、太陽の光があることを意味してます。
あわせて、「ほてる(火照る)」は火があるように感ずることを意味します。
 
ついでながら「ホット(Hot)」の「ほ」は「火(Fire)」のことと考えられます。
「Fire」は日本語の「ほ」のことでしょう?
 
ついでながらですが、日本の古代の神々には「天照大神」という記述があります。この読みは
あまてらすおおみかみ」となっていますが、あてられた漢字をまげて読ませている例で、「火照る」とお
なじ読みをするならば「あまてるおおみかみ」が正当な読み方と考えられます。あなたならどう思います?
だとすると、「あまにしょざいする」大神となります。「あま」は「海の向こう」意味します。
「天草島」が良い例です。古事記解釈の中で「神」に関する解釈には様々な曲解があふれています。
別途機会を見てご紹介しましょう。
 
本文
コンテンツ右
inserted by FC2 system