日本語の

                不思議な言い回しのホント意味

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96「アウチ!(Auch)」と「いつー!(い痛)」
英語では、痛さで悲鳴を上げるとき「アウチ!(Auch!)」と声を出します。漢語では「ツー(痛)」
です。で、日本語では「いつー!」もしくは「いてー」、「あちー」ですよね。
これじゃー、「世界中言葉は同じじゃないのかしら」と考えますよね。必ずしも共通ではないのですが、
悲鳴とか喜びの表現はとっさに出す声のためでしょう、共通になるようです。疑問に思ったとき「えっ?」
おかしい時「わっは、は」などで、日本語では「わらう<わらふ>」。英語では「らふ(Lough)」で
ほとんど同じでしょう?
このことは、人間が何かに遭遇した時に思わず出す声が言葉の原点になっていることを示しています。
 
ここで取り上げたのは、この「いつー」、「いてー」などの発声に由来する言葉が言葉の要素して、
「とがったもの」を意味する「と」になったのだろうと考えられます。今でも、「いとうはござらぬか?」
などと関西を中心に使われています。
母親が、幼児が痛い思いをしないように、とがったものを指さし、「(触ると)いとー」と一所懸命に教
えているうちに「とがったもの、鋭利な物」を「と」と呼ぶようになったと考えられます。
「とげ(棘)」
「とぐ(研ぐ)」
などです。
 
以上
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