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98)おまつり(お祭り)と まつりごと(政)
10月はお祭りの季節です。たくさんの人が集まって、豊作を祝ってにぎやかに行われます。神社の境
内には沢山の露店が出て、いい匂いをさせてます。
で、似た言葉に、ちょっと古い言葉ですが、政治を執り行うことを「まつりごと(政)」と呼んでます。
あてる漢字を別にして、その意味が異なることを示そうとしていますが、どうして同じになるんでしょう
か。
両方とも「まつる」を基幹にしています。この「まつる」の意味するところは、語彙要素の概念から、
「ま」は所定の場所を意味します。
「つ」は「つれだつ」や「つま」の「つ」にあるように「同じ目的をもって、いっしょになる」ことを意味します。
「・・る」は、「・・」の言葉を受け、「・・の状態にある」ことを意味します。
ということで、
「まつる」はある目的のために、ある場所に集まることを意味することになるわけです。
一人では「おまつり」にはなりません。
「まつりごと」は、皆であることを相談することから「政治集会」を意味することになったと考えられ
ます。
ちょっと古くなりますが、古事記に出てくる天照大神が隠れた岩戸の前でみんなが集まって相談している
のが「まつりごと」の最初でしょう。
以上
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