日本語の

          不思議な言い回しのホント意味

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107)「まど(窓)」と「あまど(雨戸)」
 この言葉は、ごく日常的な言葉です。普通では「なぜそう呼ぶのか」なんて議論は起きません。
ですが、昔の家の構造を考えると、「窓ってのは何のことなんだろう」という疑念が起こるんです。」昔と
言っても弥生や縄文時代のことです。この件に関して、上総の国分寺の資料館のご担当が作成された、昔
の家の展示物が参考になります。1間ぐらいの間隔で2本の柱を立て、その間にかもいを亘した感嘆な骨
組みが在り、そのかもいに細い木の枝を掛け、家の外壁に相当する距離のところに留めてある。その斜
めに立てかけてある枝に対し水平方向に別の枝を亘しかけてある。その骨組みの上に、高く伸びた草、葦
やら萱草なぞを垂れかけてある。入り口は総じて、先ほど述べたかもいの延長方向に設置され、適当に設
けたかもいからぶら下げて在った。この戸も細めの木のだ/枝を組み合わせtその上から先ほどの草をかけ
たあった。中は雨からも風からも守られ、外部からくるかもしれない獣からも守られ、たき火のがちょろ
ちょろと炎を出している、まさに、やすむにふさわしい場所をかもす。だがだ、中はこの炎のおかげでか
ろうじて明るさが保たれてはいたが、外のことは全く見えない。人間の休む場所、「す」としてはこれでよ
い。だがだ、人間の好奇心にはかなわない。「外では何が起こってるうじゃろう」と念じているうち昂じて、
壁の一部に空間を作る。「見えるぞ、見えるぞ、雨降りなのに、雉が歩いて行った」。「窓からいろいろ見え
るぞ」。
お分かりか?「まど」の意味。
「ま」は「め」の派生語で「目線、視野、視界」を意味する基本語彙要素、
「ど」はたびたび解説で取り上げているように場所を意味する。( 20)えど(江戸)と えどがわ(江戸川) をご参照ください)
 合わせ、「まど」は視界、視野の場所のことと分かります。
 
 じゃあ「あまど」てのはなんじゃろ。当て字「雨戸」では理解できないでしょうが、
原義は「あ」+「まど」で、「まどのそのうえ、おおうもの」と言う事がわかるんです。
「窓覆い」。( 26)とをあける(戸を開ける) をご参照ください)
 
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